体側の柔軟性と胸郭の可動性を高め、呼吸の広がりを促すことを目的とするエクササイズです。
目次
エクササイズ
- タワー側に対して横向きに座り、近い方の手でバーを握り、反対の手を横に伸ばす。
- 肘を伸ばしきるタイミングでバーを下に押しながら側屈する。左右の坐骨をできるだけ床につけたまま保ち、肩がすくまないように注意する。
- 吸いながら元の位置に戻る。体幹の長さを保ち、体を引き上げるように戻す。
- 膝立ち・立位のバリエーションでは、下半身の支持力を高めながら体側の伸びをより深く感じる。

スタートポジション

フィニッシュポジション

バリエーション:膝立ち
呼吸: 吸って準備、吐きながら体側を伸ばす。
効果・ターゲット
- 体側(腹斜筋・広背筋・肋間筋)の柔軟性向上
- 胸郭の可動性アップによる呼吸改善
- 骨盤と脊柱の連動性の向上
- 妊娠期・産後期の体幹バランス改善
ポイント
- 骨盤をマットに安定させ、左右の坐骨に均等に重心がかかるようにする。
- 体を横に倒す際、エロンゲーションを意識し胸郭をつぶさず椎骨と椎骨の空間を保ちながら行う。
- 肩甲骨は下げて、首と腕のラインを長く保つ。
- 脊柱を上から一つ一つ順番に動かし、戻る時は逆の順番で椎骨を一個ずつ戻すことを意識する。

このエクササイズは、呼吸が浅くなりやすい妊娠期や産後にもおすすめです。
体側の柔軟性を引き出しながら、胸郭の動きを促すことで、自然な呼吸のリズムを取り戻すサポートになります。
また、デスクワークや授乳姿勢で縮こまりやすい肩や胸の前面を開く動作を同時に行うため、猫背や肩こりにも有効です。