目次
立位で行うロールダウンの測定評価
この測定評価でわかること：脊柱屈曲のモビリティ、脹脛、ハムストリングスなど後面の筋肉のタイトネス
評価のポイント
・指先が床に触れるかどうか(床から手の距離）
・腰背部・上背部のカーブの状態
・お尻の位置
やり方
- 両足を揃えて立ち、背中を丸めてロールダウンを行う。
- トレーナーは矢状面からチェック。
- 実際に脊柱に触れてみる。仙骨の方から順番に触れてみて、脊柱全体が綺麗にカーブしているかどうか確認。極端に曲がっているところや伸びている(カーブが出ていない)ところなどを分析。
※余裕があれば背面や正面から見ることで左右バランスや体の捩れなどがわかる。
スタート
フィニッシュ
よく見られる代償動作
・手がつかない→背中やハムストリングスや大臀筋、ふくらはぎなど後面の筋肉の柔軟性不足
・脊柱がカーブしていない→脊柱のモビリティの不足、背面の筋肉の硬さ
・お尻が極端に後方に移動する→骨盤後傾が苦手
・指先は床につくが脊柱が丸まらず股関節の屈曲だけで曲げている、掌までついてしまう→股関節の関節弛緩性＝関節が緩いことが考えられる
手が床につかない
脊柱が屈曲していない
掌が床につく
SAKI脊柱のカーブを見る時は、脊柱の中でもどの部分が屈曲できていないか＝伸展しているかまで分析しましょう。
屈曲がうまくできていないところは、レッスン中に注意して見たい部分で、うまく屈曲が出せるようにアプローチします。
例えば、腰椎の伸展が強く肋骨が前方にある場合など、肋骨の後ろ側にある脊柱の部分の屈曲が難しくなります。
ハムストリングスが実際に硬いかどうかや左右のハムストリングスの柔軟性を分析したい場合は、さらにSLRテスト(片足ずつハムストリングスの硬さを見る測定評価)を行います。
